いま、増え続けている疾病情報

食事の欧米が進むにつれ日本人の罹る病気も変化してきました。

糖尿病

糖尿病は、遺伝子異常や自己免疫による膵臓のβ細胞の破壊などの原因でインスリンが全く分泌されなくなる【1型糖尿病】と、遺伝的因子と生活習慣が絡み合って発症する【2型糖尿病】、その他、薬剤による副作用、臓器不全によるものなどがあります。

ここでは【2型糖尿病】についての情報が中心になります。

脳卒中

脳の血管が破れる【脳出血】、脳の表面のくも膜下腔の血管が破れる【くも膜下出血】、脳の血管が詰まる【脳梗塞】の3つを脳卒中と言います。いずれも脳に酸素や栄養が送れなくなって脳細胞が壊れるので身体機能に障害が残ることが多く、寝たきりになる一番の原因となっています。

脳卒中の75%を占める【脳梗塞】の特徴的な“前触れ”を知り、それを見逃さずに一刻も早く専門病院で血栓を取り除く治療を受ければ障害が残ることを回避できます。

子宮内膜症・卵巣のう腫・子宮筋腫

子宮内にあるはずの子宮内膜が子宮の外部の組織に無秩序に発生する【子宮内膜症】、卵巣に液状のものが入った袋状の病変が出来る【卵巣のう腫】、子宮の平滑筋細胞からなる良性腫瘍の【子宮筋腫】は、複数合併している場合もあり、月経痛・不正出血・無排卵月経・下腹部痛などを伴うたいへんつらく女性に最も多い部類に入る疾病です。これらはいずれも、体内での“エストロゲン過剰”が原因で起こると考えられています。

“エストロゲン過剰”は、ピルやエストロゲン製剤、動物の脂肪に蓄積されている薬剤や肥育ホルモン、洗剤に含まれる合成界面活性剤などの環境ホルモンと言われる、強いエストロゲン作用をもつホルモン様物質が体内に入り脂肪細胞に溜まることで生じると言われています。

がん

1990年にアメリカは、公的機関と専門家による議会の委員会からの報告書「OTAレポート」で、末期がんは西洋医学よりも食事・栄養・瞑想・運動・呼吸・心理療法などの代替療法の方が数段勝っている根拠を300項に及ぶ報告書にまとめ国民に知らせました。これを受けて米国立がん研究所はがんを予防できる食品群(デザイナーズフーズ計画)を策定し、野菜・果物・海藻などの日本のような食生活が理想であることを啓蒙し、このような努力の積み重ねによってガン死増加の歯止めに成功しています。

現在、アメリカのがん治療は、抗がん剤の使用を極力少なくし、運動療法、栄養療法、ハーブ療法、心理療法を併用しながら、一人ひとりの患者に合った治療法を選択していくことが大きな潮流になっています。